木を使った優しい集合住宅を作りたい

木を使った優しい集合住宅を作りたいと常々思っています。

賃貸でもカフェの様な柔らかなインテリアが作れたら

入居される方に喜んでいただけるのではないか??

 

アパ-ト 共同住宅は大体ビニ-ルクロスで壁天井を囲われた殺風景なお部屋が多いですね

それは防火に対する法規が厳しく木の部分を

石膏ボードで被覆しなければならないからなんです。

少しでも木材をそのまま見せて、なるべく費用をかけずに

一般的な建築法でも出来る方法を考えています。

 

集合住宅の建物は防火上

1.耐火建築物

2.準耐火建築物

3.省令準耐火

4.防火構造

と4段階に分かれています。

 

東京の余裕のない敷地では

2.準耐火建築物の場合、燃えしろ設計という考えで梁を木材を剥き出しに出来ます。

これは計算上の材料サイズよりも4面35mm燃えるかもしてないとして大きくしておきます。

(木材は表層が燃えると炭化して内部に火が進むのを防ぐという考えです)

構造計算が必要になります。

 

3.省令準耐火の場合、外壁は防火構造耐火30分+内部も防火処置をしましょう。

という2と3の中間できな考え方です。

外壁では真壁造りが可能です。昔の土壁のお家は柱や梁が壁から少し出張って見えていましたね

それと同じ事が可能、既成のサイディングでもあります。

 

また非構造部分、小屋裏収納や床を直接支えていない小梁など造作部分では

そのまま木軸剥き出しにできます。(建築場所の行政との協議にもよります)

 

4.防火構造の場合は、外壁が防火構造耐火30分で屋根が不燃材ならば良いので

雑誌に載っている様な、屋根組まで全部剥き出しの素敵な感じに作ることも可能です。

※ただし、建物火災保険の等級まで考慮に入れると油断なりません。

1.2.3と4防火構造では 保険等級はH構造とT構造にかわり倍近くに跳ね上がります。

集合住宅は建物も大きいので10年で100万超えなんて事も多いので重要です。

 

立地や諸条件にもよりますが 省令準耐火に出来ると一番良さそうかな。

少しでも木をそのまま使った優しいお部屋を作りたいと日々悩んでいます。


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